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  <title>30分で創作小説</title>
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    <item>
    <title>子を想うような愛情を、恋情と勘違いしているのが分からないのか。</title>
    <description>
    <![CDATA[子を想うような愛情を、恋情と勘違いしているのが分からないのか。<br />
　傍から見ていて、私は危機感を覚える。<br />
　だが、それを面と向かって言うほど、私は彼女たちと親しくはない。ワイドショーを見るように、更衣室で語られる彼女たちの恋愛の行方を聞きかじるだけだ。<br />
「いずれは結婚しようと思っているんだ」<br />
と、牧瀬は嬉し気に言うが、竹中主任は年上だが、精神年齢はずいぶん低いと思わざるをえない。<br />
　社会人として天然、とかマイペースと周囲に思われているが、あれはそういう類のものではないと私は見ている。あれは、中身が子供なのだ。<br />
　だが、決して中身が子供であることを悪いと私は思っていない。そういうタイプの人間は得てして探求心が強く、興味を持つと熱中しやすく、がむしゃらに突き進む。<br />
　実務的な結果を出すのは彼らのようなタイプであることが多い。ただ、彼らには出世欲や向上心はない。やりたいことをやりたいだけなのだから。<br />
　牧瀬から語られる竹中主任とのやり取りは、母親と息子のやり取りに似ている。<br />
　「年上だけれど、可愛いところがある」<br />
と常々いうが、それは彼女の母性が感じている愛情でしかないと推測する。決してそれは恋ではない。<br />
　彼女はそのうち気づくだろう。竹中主任との間にあるものは恋ではなく、憧れであり、母性でしかなかったことに。<br />
　そしてそれに気づいた時、傷つくのはきっと彼女一人だけだろう。竹中主任はいつか恋を経験する日があるのだろうか。失恋し、成長する日がくるのだろうか。<br />
　私は帰りの更衣室で牧瀬が嬉しそうに語っている姿を見かけると、漠然とした不安に陥る。<br />
「お先に」<br />
　楽し気に語らう彼女たちの横をすり抜け、冷たく暗い街に足を向ける。<br />
<br />
お題配布元：<a href="http://lonelylion.nobody.jp/" title="" target="_blank">リライト</a>さま　&rarr;組込課題・文頭<br />
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    <pubDate>Sun, 08 Dec 2019 13:44:16 GMT</pubDate>
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    <item>
    <title>あの男はおかしいほどに割烹着が似合う。</title>
    <description>
    <![CDATA[あの男はおかしいほどに割烹着が似合う。普段から頭に手ぬぐい、ジャージにおばさんが良く着ていそうなチェックの割烹着姿であるから、それ以外の恰好をしているときの違和感、異常感といったらない。<br />
　そんな恰好を普段からしているのだから、料理屋の主人だとか、お掃除関係の人だとか、はたまた民宿の主人あたりを推測する人がいるが、残念ながら全て外れ。<br />
　彼は自称探偵である。普段、目立つ格好をしているから、逆に普通の恰好をする事が変装になるのだと自慢気に言う。<br />
　それは確かに一理ある。以前、妻に浮気を疑われて、私は彼に一週間以上つけまわされたのだが、当時はまったく気づかなかった。<br />
　割烹着姿の彼と朝、すれ違い、帰宅時にまた彼とすれ違う。それはいつものことだから、違和感を抱かない。それ以外の時間帯、彼は普通の恰好で私の後をつけていたという。宣言されていない限り、わかりっこない。<br />
　その時の調査結果であるが、みごと真っ白だったことを付け加えておく。まあ、知人程度の人間に対し、金の貸し借りで妻に言えない秘密を抱えていたのだから、妻に怪しまれるような行動をとっていたのは間違いない。<br />
　先日、耳をそろえて返金されたのだから、こうして記すことができる。<br />
　先方はいわゆる妻からの家庭内ＤＶに悩んでいた男で、私が気づいた時には命の危険があるのではないかという雰囲気だったから、弁護士を介し、離婚するようすすめていたのだ。<br />
　当時の彼は完全な洗脳状態だったし、彼の妻は見事な世間体の良さを発揮していて、放っておくのは彼を死に追いやるだけだった。誰も何もしない状況で、私が勝手に乗り出したのだ。お節介だ、と言われても仕方ない。<br />
　彼からの報告を読んだ妻は私に「言ってくれたらいいのに」と言っただけだった。<br />
「あの男は凄腕の探偵みたいだね。まったく気づかなかった」<br />
「あら、貴方だから出来たんじゃない。あの人、普段は犬猫探しばかりやってんのよ。あとは高齢者世帯での介護とか」<br />
「探偵だって言ってたよ？」<br />
「簡単に言うと何でも屋さんなのよ」<br />
<br />
お題配布元：<a href="http://lonelylion.nobody.jp/" title="" target="_blank">リライト</a>さま　&rarr;組込課題・文頭<br />
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    <pubDate>Sat, 07 Dec 2019 14:15:09 GMT</pubDate>
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    <item>
    <title>ピアスの穴に見た未来は、何色だった？</title>
    <description>
    <![CDATA[『ピアスの穴に見た未来は、何色だった？　私たちは未来に対し――』<br />
　まさに詩的な表現だ。朱色のペンで『ポエム』と書き、該当箇所をに波線を引く。数行先でまた詩的文章発見。波線と共に『ポエム』の三文字を記すが、あまりに頻度が高いので、その三文字を書くのも面倒くさくなって来た。次にあったら『Ｐ』と記そう。<br />
　平井には小論文と詩の区別がつかないのか。付くわけないか、普段から世迷言を口からはいているし。<br />
　『妖精さん、お花さん』なんて台詞をはくやつがいたら、頭のねじがどっかおかしいのだろうと普通思うが、ポエマー平井の場合は別だ。平井の場合はそれが通常運転。学校という現実世界の中に平井という異空間を作り上げている。<br />
　大学入試に備えての小論文課題、平井にとっては論文というより、小説か詩の創作活動でしかない。だが、それでは点数を与えられない。赤点だと補習を受けさせなければならない。<br />
　大きく息を吸い込んで吐きだす。<br />
　頭が一番痛いのは担当教諭の私だ。なまじ頭の良い平井は文法も漢字のミスもない。課題の受け取り方も面白い。ただ、書きあがったものは論文ではない。論文口調の文章になるよう頑張ってはいるが。<br />
　ギリギリ合格点を与えるのは同級生たちに不公平だが、平井には赤点補習を受けて欲しくない。なぜなら、後日また、平井のポエムを読んで採点しなければならないのは私だからだ。それは目に見えたストレスでしかない。<br />
　5秒迷った末、採点を後回しにして、次の子の作品に手を出す。漢字間違い、ケアレスミス、同じ意味の重複文章。あらあら、学生っぽくて良いぞ。<br />
<br />
お題配布元：<a href="http://lonelylion.nobody.jp/" title="" target="_blank">リライト</a>さま　&rarr;組込課題・文頭<br />
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    <pubDate>Fri, 06 Dec 2019 12:08:19 GMT</pubDate>
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    <item>
    <title>純粋は不快なものでしかないんだよ、わかるかい。</title>
    <description>
    <![CDATA[「純粋は不快なものでしかないんだよ、わかるかい」<br />
　男はそう言って、写真を破り捨てた。<br />
　ピリピリと、肌で感じるくらい男は怒っていた。気持ちはわからないでもないが、怖い。とにかそのオーラが怖い。<br />
　男は見た目はモデルか二枚目俳優かってくらいの男前。ダンディって言葉はこの男のためにあるんじゃなかろうかってほど。声は渋くて、その上通り良く、雰囲気は上品で、知的。誰からも愛されるべき人間性だが、たまに人を従わせるオーラを放つ。<br />
　こう言う人間離れした、映画かドラマのキャラクターみたいな人が現実にいるなんて、実際目にするまで思いもしなかった。大物俳優の間にいたって、埋没したりしなさそうだ。<br />
「君、」<br />
　呼ばれて、かしこまる。<br />
　普段の自分じゃ考えられない素直さだが、従わざるを得ない雰囲気にのまれている。<br />
「後はよろしく頼んだ」<br />
　そう言って、男は部屋を出て行こうとする。<br />
　俺は背中をぐっしょり濡らしながら、声を絞りだす。<br />
「待ってください。あの、後って&hellip;&hellip;」<br />
　男は一瞬立ち止まり、こちらを振り返り、<br />
「君に任せる」<br />
　歩調を緩めず部屋を出て行く。これで会見は終わり、という意味らしい。<br />
　外にいた秘書が室内に入ってくる。<br />
「時間通りですね。さ、お帰り下さい」<br />
「あの『君に任せる』ってどう言う意味でしょう」<br />
　自分でも馬鹿じゃないかと思いながら、秘書に尋ねる。だって、どうしたらいいのか本当に分からないんだから。<br />
　写真を処分しろって言うのか、報告を破棄しろっていうのか、なかったことにしろっていうのか、究極的に殺せっていうのか。言われてもしないけど。<br />
「会長がそう言われたのでしたら、その通りになさいませ」<br />
　秘書の顔を穴があくまで見つめる。答えなど書かれていない。<br />
　不意に思いつく。<br />
　ああ、これが世に言う、忖度しろってことか。<br />
　どこまでやっちゃっていいのか、腕が試されるなあ。<br />
「お帰り下さい」<br />
「報酬は？」<br />
「すでに支払い済みです。ご確認ください」<br />
　俺はしがない探偵事務所に舞い戻った。<br />
　数日して俺は、依頼人の失踪、謎の追加報酬<br />
<br />
お題配布元：<a href="http://lonelylion.nobody.jp/" title="" target="_blank">リライト</a>さま　&rarr;組込課題・文頭<br />
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    <pubDate>Thu, 05 Dec 2019 11:59:54 GMT</pubDate>
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    <item>
    <title>愛してる。そう言われて僕は相手の頬を張り飛ばす。</title>
    <description>
    <![CDATA[愛してる。そう言われて私は相手の頬を張り飛ばす。<br />
　冗談でも言っていいことと悪いことがある。というか、ＴＰＯを考えろ。<br />
「いってぇ」<br />
　呻く手塚の胸倉をつかみ、収まらない怒りのまま、鳥肌の立つ腕でもう一回。赤くなってない方の頬にもう一回。計三回。これで私の気持ちは十分伝わったはずだ。<br />
「照れるなよ」<br />
　伝わってなかった。<br />
　宇宙人め。お前とのコミュニケーション方法を理解するためのマニュアルをまずはよこせ。<br />
「激しいねえ、御両人」<br />
　手塚の唯一の理解者というか、コンタクトが取れる篠崎はのほほんと背中に掲げ、メロンソーダをつついている。<br />
「あの、お客様――」<br />
　あれだけ派手な音がすれば、誰もが気づく。問題を起こすな、とばかりの店長名札の人物に手塚はしれっと、<br />
「大丈夫です。これ、いつものことなんで」<br />
　赤く手形を浮かせた男にそう言われ、店長は注意をしそこなう。<br />
「&hellip;&hellip;とりあえず喧嘩は困ります」<br />
「喧嘩じゃないですよ。追加オーダーいいですか」<br />
　場違いな雰囲気の篠崎に言われ、職業病からかポケットに収納されていた端末を取り出す。<br />
　唯一、ピリピリとした雰囲気の笠巻は黙々と目の前のドリアを攻略しようとスプーンでやたらかき混ぜ、小さくスプーンにすくって口に運ぶ。猫舌なのだろう。<br />
　店長が席を離れたところで、篠崎は笠巻に向き直り、<br />
「で、オッケーなの？」<br />
「何が？」<br />
　刺々しい笠巻の言葉を気にした様子なく、<br />
「そりゃ手塚のプロポーズ」<br />
「何でつき合ってもいない相手から突然プロポーズされて私が受けなきゃいけないのよ」<br />
「普通に考えてみてよ、笠巻ちゃん」<br />
「普通に」<br />
　ハン。<br />
　普通に考えてプロポーズするタイミングじゃないだろう。思い出したらまた怒りが込み上げてきた。もう一回叩こう。<br />
　パチンと良い音が店内に響きわたる。<br />
「問題ないですよ～」<br />
　一応、とばかり、叩かれた手塚がフォローの声を上げる。<br />
「大学の、授業の、講義中に。つき合ってもいない人間に、突然、何の前触れもなく、公開プロポーズされて喜ぶ馬鹿がどこにいるってのよ」<br />
　一語一語噛みしめるように、言い含めるように言う。<br />
　大きな問題はそこだ。誰もが知っているけれど、誰もが理解していない事実。<br />
　友人というより、私たちはただの知り合いだろう。なのに、なぜ、プロポーズ。<br />
　戸惑いというより、混乱に陥った笠巻に覆いかぶさるように周囲からの祝福の声。<br />
　良く分からないままに、導かれるように手を取ってしまった事実。<br />
「よく考えてみて」<br />
　手塚は言う。<br />
「結婚はただの一つの区切りだ。君とつきあうための可能性の一つだ」<br />
「意味が分からない」<br />
「結婚は重大事項じゃない。便利な手段の一つだ」<br />
「意味が分からない」<br />
「結婚は単なる手段。目的じゃない」<br />
「意味が分からない」<br />
「笠巻ちゃんの将来の夢は？」<br />
「&hellip;&hellip;それ、今、聞くこと？」<br />
「ハッピーエンドは結婚じゃなく、その向こう側にある。最終的にその結末に辿り着くことが出来るなら、遅いより早い方がいい」<br />
「&hellip;&hellip;私と将来的に結婚したい、と思ったってこと？」<br />
「会って3秒でね」<br />
　横から篠崎の声。<br />
　考えるだけ無駄なのかもしれない。手塚と話していると頭の混乱が止まらない。<br />
「将来的に結婚するなら、今してもいいんじゃないかってこと？」<br />
「そういうこと」<br />
「私、結婚するなんて言ってないし、あんたとつきあう気もないんだけど」<br />
「それを一年後も、五年後も、十年後も繰り返す労力を考えれば、今ここで了解した方が早いと思うよ」<br />
「手塚はしつこいよ～」<br />
　運ばれてきたチョコパフェを突きつつ、篠崎は言う。<br />
<br />
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<br />
関連小説：「05：いたずらって何？」]]>
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    <pubDate>Wed, 04 Dec 2019 14:00:22 GMT</pubDate>
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    <item>
    <title>愛し愛される甘いだけの関係にはもううんざりなんだ。</title>
    <description>
    <![CDATA[「愛し愛される甘いだけの関係にはもううんざりなんだ」<br />
　などと、北野の口からもたらされた暴言に、思い切りビールを吹きだしてしまった。<br />
「はあ？」<br />
「汚いなあ」<br />
　言いつつも、北野は追加のおしぼりを頼み、手際よくテーブルを拭き、皿を片づける。<br />
　北野から呑みにさそわれたのは先日のこと。離婚することにした、としょっぱな言われた。何事もなかった顔で北野はどうでもいいような世間話を初め、俺運ばれてきたビールやらおつまみやらを半分たいらげた。俺は聞き間違えたんだろうかと思い始めたところで、この発言。<br />
　小学校からの付き合いだから何年だ？　三十年以上か？　お前何言ってるんだ、って言うの何回目だ？<br />
「それが由美ちゃんが実家に帰った理由か？」<br />
　高校卒業と共に出来ちゃった結婚して、同級生の中で誰よりも大きい子供を抱えて、羨ましいくらいの幸せ家族してただろうに。<br />
「俺はもうルリカがいないと生きて行けない」<br />
　しんみりと北野は言い、日本酒をあおる。結構呑んでるな、コイツ。<br />
「&hellip;&hellip;誰だよ」<br />
「ルリカだよ、星宮ルリカ」<br />
　怪訝な顔をする俺に、仕方がないとばかりにアイドルグループの名前を上げる。そのアイドルが複数いるグループ名は知名度があるが、女の子の名前は聞いたことがない。<br />
「誰だよ」<br />
「まだランキングも低くてさ、知名度もないんだけど、俺の力でこれから成長していくんだ彼女は」<br />
　ナニイッテンダ、コイツ。<br />
「お前には嫁も子供もいるだろうが。何血迷ってんだよ」<br />
「あいつらはもう俺がいなくても生きていける。息子もここで高校卒業だしな。これから俺はルリカのために生きることにしたんだ」<br />
「由美ちゃん、何て言ったんだよ」<br />
「応援するって」<br />
「本当か、それ」<br />
　言いそうではあるけど。主に家事やってたのが北野で、主に稼いでたのが由美ちゃんだし。<br />
「円満離婚だよ」<br />
　奥さんがアイドルの追っかけやりたいって別れる場合、大方の旦那は止めるだうが、反対だとすんなりいくものなのだろうか。<br />
「俺はこれから忙しくなるんだ。仕事掛け持ちして資金ためて、ルリカちゃんを全力で応援しなきゃいけなくなるから」<br />
　喜々として語る北野の夢は、ただの夢である方が幸せそうだなと思いながら、俺はビールで言葉を流し込んだ。<br />
<br />
お題配布元：<a href="http://lonelylion.nobody.jp/" title="" target="_blank">リライト</a>さま　&rarr;組込課題・文頭<br />
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    <pubDate>Tue, 03 Dec 2019 12:26:43 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>俺がいなくなったら、きっとあいつは死んでしまうだろう。</title>
    <description>
    <![CDATA[俺がいなくなったら、きっとあいつは死んでしまうだろう。<br />
　遠い目をして語る長谷川は凄くキモイ。完全なる自己陶酔の時間。間違いなく現在、長谷川の脳内ではBGM付きで弥生さんの盗撮画像をつなぎ合わせたフィルムが回っているはずだ。<br />
　手持無沙汰になると長谷川は嫁自慢を始める。本気でウザいが、場所が二人っきりの密閉空間でないだけましだ。というか、松戸がそんなことは許さない。<br />
「口から環境汚染物質を垂れ流すな」<br />
「なんだと松戸」<br />
「いいレベルの魔道師の癖に、そんなできそこないの魔法道具に翻弄されるなんて馬鹿としか言いようがない」<br />
　松戸は基本無表情だから、長谷川に関して単なる事実を述べていても、とても不機嫌そうに見える。<br />
「そうよ、馬鹿よ」<br />
「いや、馬鹿はお前だろうが友利」<br />
「敬称をつけろ」<br />
「こいつはまだ、ただの候補だろうが」<br />
　長谷川酷い。口悪い。女王候補に向かって、この言いよう。昔からぜんぜん変わらない。私が記憶をなくして暮らしていたとき、松戸は探索任務を、長谷川は別の部署に異動になっていたのに、その経験は何も役に立っていない。<br />
　私が復帰するにあたって、長谷川の復帰をごり押しされたのだ。助けて下さい、ってばかりの課長さんの泣き言と共に。<br />
　引き受ける気はなかったんだけど、弥生さんの電話番号を教えてもらう条件で引き受けた。弥生さんとは毎日、長時間お話しをしているが、彼女の口から聞きだせるのは、「あいつキモイ」か、「あいつ怖い」しかない。<br />
「長谷川のばーか。弥生さんに嫌われろ」<br />
　言わなくても、一ミリも好かれていないのは誰の目にも明らかなんだけど。<br />
「弥生ちゃんは俺激ラブなんだよ。恥ずかしがり屋さんだから、俺の前に出てこれないんだって、何回も行ってるだろ」<br />
　本当に頭おかしい。結婚して何年になると思ってるんだ。そして、その間に弥生さんの姿を遠方からでも見れたことって数えるほどしかないはずなのに、なんでこんなに自信をもって言えるんだろう。制御不能な魔法って、本当に怖い。良いサンプルが目の前にいる。<br />
　弥生さんは恥ずかしがり屋じゃなくて、ただ、魔法でおかしくなっている長谷川から逃げてるだけだ。長谷川の親族一同の手によって厳重に隔離保護されていることは、周知の事実。気を隠すなら森、灯台下暗しの精神で。<br />
　不完全な魔法を解読し、それの効果をなくすって簡単に思えて難しいんだよね。人間に効果のでているものだと特に。下手うつと、どんな二次効果、もしくは副作用が現れるかわからないし。<br />
　絡み合った糸を解きほぐす様に、魔法解除を慎重に行ってるのが現状。腕利きの魔道師ならばできるだろうって思うだろうけど、問題は、あと一歩ってとこまできても、当の長谷川が邪魔してくるんだよね。<br />
　もしかして、と誰もが思っていても口に出さないことを改めて考える。<br />
　本当に長谷川は弥生さんに惚れている可能性について&hellip;&hellip;でも、だとすると弥生さんが気の毒過ぎる。<br />
<br />
お題配布元：<a href="http://lonelylion.nobody.jp/" title="" target="_blank">リライト</a>さま　&rarr;組込課題・文頭<br />
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<br />
関連小説：<a href="http://sorairowakusei.yu-nagi.com/novel/long/hane/index.html" title="" target="_self">羽と彼女と魔術師と。</a>]]>
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    <pubDate>Sun, 01 Dec 2019 14:01:08 GMT</pubDate>
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    <title>俺が好きだって言うと、あいつは大嫌いだって言う。</title>
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    <![CDATA[俺が好きだって言うと、あいつは大嫌いだって言う。犬猿の仲じゃないよ、ただあいつが恥ずかしがり屋さんなだけ。ちょっと天の邪鬼なとこも女の子らしくて可愛いだろ。あいつの本心は俺が一番よくわかってる。本当は俺を好きっていうより、愛してるんだよ。<br />
　などと、あいつがふざけたことを抜かしてるところを偶然立ち聞きしてしまった。<br />
　背筋が泡立つ。<br />
　怖っ。キモッ。死ねよ、馬鹿。バカっつーより馬鹿ね。漢字で書く方の、本格的に頭のおかしい奴。<br />
　まじで、まじで、心の底から私、あんたのこと嫌いなんですけど。今まで何度も面と向かって言ってるし、思い切り避けてるし、これ以上どう対処しろって言うの、私に。<br />
　地球の反対側じゃまだぬるい。どっか、あいつのいない世界に行かなきゃ身の危険を感じる。何が良くて、私を好きになったのか。実のところ私は答えを知ってる。っていうか、私が原因の一端を担ってるっていう悲しい現実。<br />
　そのうえ先日、私は法的に名前が変わってしまった。長年親しんできた平松弥生から、悪夢の長谷川弥生に。くそっ。<br />
　あの魔法石を作った馬鹿野郎はどこのどいつだったのか。あんな立派で素晴らしい魔法石だったのに、失敗作とは&hellip;&hellip;。<br />
　そのうち術はとけますよ、と誰もが、お気の毒にって単語を前後に挟みながら言ってくれるのが今の慰め。<br />
　巨大なお屋敷で何不自由なく、義理の両親、兄弟、親族の方々が全て私の味方っていうこの状況は、玉の輿願ってる女には夢の用だけれど、問題はその王子様の頭がおかしいってことだ。<br />
　ヤバっ。あいつ、私が見つからないことに据えかねて、魔法使おうとしはじめた。あいつの部下が止めてるけど、聞く耳もってない。魔法レベル違いすぎて、普通の魔法使いじゃ止められないだろう。あの部下、また新顔だし。<br />
　厳重に魔法効果無効処置がとられた屋敷内で魔法を使おうとするなんて、頭おかしい。あいつ、簡単な魔法は使えない癖に、ややこしい魔法は得意っていう意味のわかんないやつ。<br />
　魔法効果を無効化する処置ってあまりややこしい魔法には効かないのよね。大体、そんな複雑な魔法って、室内で唱えるもんじゃないっていう大前提があるから。<br />
　私は隠れていた壁から顔をのぞかせ、あいつの魔法をよく見る。これは、いよいよヤバいレベル。家鳴りしてるし、シャンデリア揺れてるし。<br />
「この馬鹿！」<br />
　私の怒鳴り声を捉えたらしい。唱えていた呪文の詠唱をやめ、あいつが顔をこちらに向ける。広がる満面の笑み。怖い。<br />
　そんなとこにいたのか、僕の小鳥ちゃん。<br />
　口の動きだけで、あいつが何言ってるのかわかる。<br />
　私はアイツの一族からもらい受けた身を隠す魔法アイテムを一度全部足元に置き、もう一度身につけなおして場所を移動する。身を隠す系の魔法アイテムって、一度見破られたら効果がなくなるから、もう一度身につけ直せばまた効果があられる仕組み。よくわからないけど、魔法アイテムってそういうふうになっている。<br />
　隠れたのは奥の部屋。あいつが屋敷中探し回る前に電話する。<br />
「仕事は？」<br />
「弥生ちゃーん」<br />
「仕事中でしょ」<br />
「俺と君の間にそんな無粋なものが入りこむ余裕なんてないよ」<br />
　怖い、キモイ。<br />
「いいから、仕事行きなさいよ」<br />
「君への愛を囁くことは俺の最優先事項だよ」<br />
「きちんと社会人してる人が好き」<br />
「行ってく――」<br />
　ピッと素早くスマホを切る。<br />
　続けてキモイ言葉を吐きそうだったので、すぐさま切る。<br />
　<br />
お題配布元：<a href="http://lonelylion.nobody.jp/" title="" target="_blank">リライト</a>さま　&rarr;組込課題・文頭<br />
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<br />
関連小説：<a href="http://sorairowakusei.yu-nagi.com/novel/long/hane/yayoi.html" title="" target="_self">獲物と彼女と長谷川と。</a>]]>
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    <pubDate>Fri, 29 Nov 2019 13:58:01 GMT</pubDate>
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    <item>
    <title>お前は誰も信じない。それが何だか、憎たらしい。</title>
    <description>
    <![CDATA[お前は誰も信じない。それが何だか、憎たらしい。腹立たしい。何年一緒にいると思ってるんだ、この馬鹿。<br />
　手のひらサイズのサボテンの鉢植えに、アルコールを少しそそいでやる。こいつは呑める口の奴だ。<br />
　俺は自室の奥の奥、小さな小部屋のなかで、誰にも聴かれちゃまずい話をサボテン相手にしながら、呑むのが最近の過ごし方だ。<br />
　ストレス高な仕事の日々。アルコールが入るとどうしても感情が抑えきれなくなる。唯一、安らげるのがサボテン相手に愚痴ることのできるこの時間。そのうち絶対、ストレスで体がおかしくなりそうだ。<br />
　そりゃ、アイツに使えている俺の職場仲間の大半。上層思考の高い奴らとか、野望を抱いている奴らはいい。ああいう職場の無茶なストレスにも打ち勝って、むしろ、かかってこいやな状態だろうから。でも、そういう意識もなく、ただ、アイツの優秀な幼馴染だからって理由で仕えている俺なんて、精神的にどういう立ち位置にいればいいのか。人目のない所で、大きため息ばかりついている。<br />
　一緒に野望を達成しよう、とアイツは言うが、はっきり言って俺は田舎で孤独に隠遁生活を送るのが夢だ。ただ、アイツには義理というか、引き受けてしまった責任というか、そういった縁があるから不本意ながらも精一杯、仕事をさせてもらっているだけだ。<br />
　口からなんとでも綺麗ごとを吐きだせる男だが、内心、誰も信用していないこと、理解しているのは俺だけだろう。<br />
　俺は誰よりもアイツの近くにいるけど、きっと誰よりも遠くにいるんじゃないだろうか。誰も気づいていないけど。<br />
　高級酒だからうまいはずなのに、まったくもってうまいと感じたことのないアルコールが喉から胃へ流れ込んでゆく。<br />
　そのうち、俺も使いものにならなくなれば、このアルコールの中に毒でも仕込まれるだろうか。俺の死さえイベントごとにして、きっとアイツは策略の道具にするんだろうな、と思えば、酔いたくても酔えない。<br />
　持つべきものは友、というけれど、友にも色々ある。俺はもっと平穏で、もっと無難な、普通の友が欲しかった。アイツみたいな悪魔じゃなくて。いい人ってのは本当に損でしかない。なのにどうして俺はいい人をやめられないんだろう。<br />
　夜が更ける。俺は狭い部屋で一人、呑みながら心を許せる唯一の友達のサボテンに語りかける。誰にも話せない愚痴を。<br />
<br />
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    <pubDate>Wed, 27 Nov 2019 14:04:11 GMT</pubDate>
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    <item>
    <title>馬鹿だな、と言ったら君は笑って、僕は顔を顰めた。</title>
    <description>
    <![CDATA[馬鹿だな、と言ったら君は笑って、僕は顔を顰めた。<br />
　君の前で涙なんて流すわけにいかない。君の前ではカッコつけたい、という僕のささやかなプライド。<br />
　君を見かけたのは数日前。僕は店内に、君は窓を挟んで外で誰かを待っていた。店先で待ち合わせをしている人間は時々いる。僕は仕事に戻る。<br />
　一作業終えて顔を上げたとき、君はまだ窓越しのそこにいた。外で待たなくても、店内に入ればいいのと思いながら、僕はまた仕事に戻った。梅雨時の雨は冷たくて、外の肌寒さを思うと立ち尽くす君を馬鹿じゃないかと思った。<br />
　僕が次に目を上げたとき、君は哀しそうな顔で立ち去るところだった。ずいぶん長い時間、君を待たせたのは誰だったのだろう。<br />
　僕は翌日も君を見かけることになる。きっと君は気づいていなかっただろうけれど。<br />
　その次の日も君は待っているようだったから、僕は思い切って君に声を掛けたんだ。<br />
「待ち合わせ？」<br />
　不意に声を掛けた僕を、君はずいぶん警戒していた。<br />
「ずいぶん待ってるようだから」<br />
　君は戸惑い顔をしたものの、<br />
「たぶん、来ます」<br />
　曖昧に答えた。<br />
「たぶん？」<br />
「待ち合わせというか、私が勝手に待ってるだけなんです」<br />
　どういう意味だろう。　<br />
　君は恥ずかし気に頬を染め、<br />
「時間だけ約束して、日にち、約束しなかったから」<br />
　消え入るような声。<br />
　そういうことか。<br />
「馬鹿だな」<br />
　と言ったら君は笑って、僕は顔を顰めた。心臓が痛い。どうやら僕は恋が始まる直前に、振られてしまったようだ。恋なんては始まりもしなかったのに、それでも心は痛む。<br />
「じゃあ」<br />
　声を掛け、彼女から離れる。向こうから男が小走りでやってきた。大した男じゃないな、と思った。<br />
<br />
お題配布元：<a href="http://lonelylion.nobody.jp/" title="" target="_blank">リライト</a>さま　&rarr;組込課題・文頭<br />
http://lonelylion.nobody.jp/]]>
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    <category>未選択</category>
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    <pubDate>Tue, 26 Nov 2019 14:08:31 GMT</pubDate>
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